カテゴリー別アーカイブ: 試験飛行報告

10試験飛行②

フライトの記録

天気:曇のち晴 風:東より。風速3mほど

翼位置の調整を現地ですることになり、組立に時間が掛かってしまいました。今週も夜明けには間に合わず。

重心位置は、前回より23mmうしろに下げました。

OBさん方曰く、「翼位置をずらすときはあまり大きく動かしすぎないように」とのことでした。理論計算で大きな値が出ても、経験上そんなに動かす必要はないことが多いとか。(翼の製作精度などが理論値からのずれに影響するので)

↑今後、延いては来年のために一応記しておきました。

  • 1本目…70mほど滑走し、左に進路を逸れてストップ。最大機速が5.6m/sで速度不足と判断し(設計機速は7.6m/s)。
  • 2本目…70mほど滑走しストップ。前輪が地面の凹凸に合わせて浮いているような動きを確認したが、機速が6.5m/sとやはり小さめ。
  • 3本目…後輪が浮き、一度着地したのちに前輪から浮上。20mほど飛行。

0515-3rd

高度の変化をみやすいように10倍してあります。あと、横風は機体右からの風を正としています。時折2m/s超えてますね…

  • 4本目…前輪から浮き始め、40mほど飛行してストップ。東からの風にあおられ右に傾いて停止。(ログは取得失敗)
  • 5本目…前輪が幾度か凹凸ではねたようだが、完全に浮上には至らず。風にあおられ右方向に流されながらの飛行で、停止時に右翼を草地に擦ってしまう…。ラダーが勝手に動く現象を再び確認。

0515-5th

浮いてはいないのですが、ラダーのログが気になったため載せました。ログ上では一度切れたあと切れっぱなしになっているようです。(因みに、実際には一度切れたあともとに戻りました。)となると、操縦桿に触れた可能性も否定しきれませんが、ログと実際の動きが異なっているので、どこかしらエラーを起こしていることが考られます。


1~3回目は着地後に機体が左に逸れていきました。これは、前回上がったタイヤの問題と思われます。タイヤの取付方向を修正しなければなりません。

4・5回目は風にあおられながらの飛行となりました。特に5回目についてはロール方向の傾きが大きかったためストップを早めにかけたつもりでしたが、あとで聞いたところ聞こえてなかったそうです…反省…危険にもつながるのでここのところはしっかりと対策しなければいけません。もっと大きな声でとか、みんなで復唱するのを徹底するとか。

尾翼問題については、静止状態での動作確認では問題がなかったので、滑走時の振動などが影響を与えていることも考えられます。いずれにせよ、2週連続で起こっているのでさらなる分析と試験が必要ですね。

5本目終了時点で、なんとコックピットの桁接着(2次接着)が剥がれかけている…!!これはさすがに危険なのでこれ以上の続行は不可能と判断し、撤収となりました。TFから帰ってきて、今コックピットの他の部分の接着も含め点検・再接着を行っています。今度の週末に間に合わせたいところですが、桁接着がとれるのは一大事なので慎重な姿勢を貫かなければなりません。

本当に、トラブル続きです。各種試験の意義を改めて感じさせられます。

4本目である程度安定を保って飛べていたので、次回は同じ条件で飛行してエレベータのトリムで調整をかける予定です。

動画

動画ですが、今回は3・4本目をアップします。ラダーの異常が見られた5本目は後ろからのものも。

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/74DA475A5B305250

10試験飛行①

フライトの記録

天気:晴 風:北より。時々北東より

初回ということで、組立は0時半から実施。組立中北東よりの風が強く向きを変えながら組立を行い、また深夜暗い中での組立の不慣れや翼胴接合のやり直し、重心測定の結果分析に時間がかかってしまい、飛行開始は5時過ぎに…

  • 1本目:歩行程度の速さで走行試験、70mほど前進。

操作していないにも関わらず尾翼が動くを確認。

尾翼が動いた原因として

 (1)座面横にある操縦桿にパイロットの足が接触。

 (2)尾翼操舵系統の不具合

の2つの可能性を考え、パイロットの足が操縦桿に接触していないか観察する人員を配置し、試験を続行。

  • 2本目:引き続き歩行程度の速さ。30mほど前進したところで機体がロール方向左に傾いてきたためストップ。

積み込みの際にタイヤがまっすぐでない可能性が疑われていました。スターティングメンバーいわく「機体がヨー方向左を向こうとするため、これを戻そうとしてロール方向に傾いてしまった」とのことで、ヨー方向の向き調整をしない ことにして走行してみることに。

  • 3本目:機体が徐々に左向きにに進路を取り始めたため、15mほど進んでストップ。(もう少し進んでもよかったかも)

ここまでで、パイロットが不意に操縦桿を操作することはないことを確認。

操舵系統の不具合と断定し、操縦桿から尾翼への信号が送られないようにする(今年度の仕様では、信号伝達系統を切っても尾翼の電気的な保持は可能)。

また機体がヨー方向に曲がろうとすることも確認。可能な限り機体保持のメンバーで調整をかけ、さらに上反角がつくことで安定性が増すことを期待し、小走り程度の速度上げることに。

  • 4本目:20mほど進んだところでロール方向左にやや傾いてきたためストップ。
  • 5本目:40mほどまっすぐ進み、ストップ。

5本目でまっすぐ進むことが出来たため、さらに速度を増すことに。

  • 6本目:最初のうちは安定して走行していたが、徐々にロール方向左に傾き   始め70mほど走行したところでストップ。
  • 7本目:80mほど走行し、目標のストップラインまで達したため停止。

7本目の走行でわずかに機体が浮いたとのスターティングメンバーからの証言に より、ジャンプ飛行に移ることに。

  • 8本目:機体は浮上したが、徐々に迎角を増していったためストップがかかり、着地したのち再度上昇してから停止。

0509-8th

明らかに縦安定がない状態でしたが、時間的に主翼位置を調整する時間はなく、 また尾翼への信号伝達が出来ないためエレベーターのトリム調整も出来なかった ため、調整はせずもう一度同じ条件で飛行することにしました。

  • 9本目:やはり機体は頭上げになっていくことを確認。

0509-9th

一先ず浮上はしましたが、縦の静安定が全然とれてないですね…来週はその調整からですね。

動画

5/11 動画うpしました。一先ず浮上した2本分を上げています。その他は全て滑走のみなのでとりあえず載せない方向です。

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/9A946DA8E3870BB9

09年度試験飛行報告

8月8日~9日

(9/9追記) 今まで動画形式の変更に手間取ってましたが、やっとこさあげることができましたw
ラストフライトの映像です。
ラストフライト一本目
ラストフライト二本目

今後ともF-tecをよろしくお願いします。

by清水


すっかりアップを忘れていました。
元・パイロットの稲葉です。
既に次年度の活動もいろいろ始まっていますが、
これだけはアップさせていただきたく、更新することにしました。
どうでもいいけど、パイロットとしてのアップははじめてですね(笑)

飛び切り(を目指した)1本目のフライトログと飛行軌跡。 TF0809_7th log03_2_GPS_

飛び切り2本目のフライトログと飛行軌跡。 TF0809_8th log04_GPS_
なお、このフライトの飛行軌跡は計測班のページからダウンロードが可能です。

画像が大きすぎるのはお許しください。
リサイズするのがめんどくさいんです、ごめんなさい。
デジカメ画像をそのままのサイズで載せるどっかの元・代表さんよりはましです(笑)

それではOBはこれで消えることにしましょう。
一応最後に、いまさらですが、チームのみなさんお疲れ様でした。
そして、1年間ありがとうございました。

7月5日

詳細レポです。
日曜日に試験飛行に行って参りました。
天候は晴れのなか、WASAさんとの合同TFとなりました。

以下、各フライトについての報告です。

―1本目
一本目のフライトでは、スターティングメンバーの息合わせと、グランドクルーの動きを確認するため、滑走試験を行なう事にしました。
また、懸案の機速についてはパイロットの目視で6.3m/s付近をさしており、概ね大きな誤差は無いことを確認しました。

―2本目
ジャンプ飛行を行なったところ、明らかに後輪から浮いたため、エレベーターを1.5度アップ側に切り、ジャンプ飛行を行なう事にしました。

―3本目
ジャンプ飛行を行い、概ね定常状態に入れる事ができました。
ここで、WASAさんが飛び切りを行なわれるという事だったので、待避中に翼位置調整を実施。重心測定と、3本目の結果から、翼位置を前方へ10ずらし、エレベーターをニュートラルに戻しました。

―4本目
ジャンプ飛行を行ないましたが、依然として後輪から浮いてしまいました。そのため、エレベータを1度アップ側に切り、飛行を行なう事にしました。

―5本目
グラウンドメンバーの加速が足りず、浮かせる事ができませんでした。
このあたりの飛行から機速計の値に疑問が発生。

―6本目
浮いたものの、わずかに後輪が浮くのみで、前輪が離れず。
スラスト不足とエレベータの切れ角不足が疑われたが、エレベーターによる修正を更に行なう事にし、アップ側に1度きる事に。
ここで、自分の判断がつかず、曖昧にすすめてしまったためかなり乱れる。反省。

―7本目
今度は前輪から浮いてしまい、発散。そのためエレベータ迎角を0.5度戻すことに。

―8本目
時間的にラストとなったこのフライトで、ようやく定常状態に入れる事ができました。
しかし、着陸時にパイロットがフレアをかけようとして失敗し、失速しての着陸となってしまいました。

次回のフライトは、天候さえよければ今週末を予定していますが、次回のフライトでは8本目の設定をいじらず、そのまま飛距離の延長を狙っていきます。

なお、問題の舵角についてですが、操舵試験を行ない確認したところ、舵角の再現性については問題がなく、回によってずれて見えたのは、見え方の違いであるという結論が得られました。
また、サーボ動作と、切れ角の関係は下のようになり、サーボの切れ角が±30度の範囲でかなり正確な範囲で線形性が保たれている事を確認しました。
dakaku
また、機速計についてですが、まだ風洞の手配が間に合わず、まだ正確な校正はできていないものの、市販の風速計との比較により、大まかな値はずれていないのではないかと考えられます。とりあえず次回のTFでは市販の風速計と自作機速計を併用して調整を行ないたいと思います。

——— 第四回試験飛行に行って参りました。

ただ、本当に色々な私的な事情&レポート地獄に追いやられているため、簡単な反省点のまとめまで。

詳細なレポートは木曜日にはあげられるのではないかと思います。

今回のTFでは座席位置の修正のためか、機体重心が前方へ移動。

その結果、縦安定をとるところからやり直しとなってしまいました。

ただ、今回の最終フライトでは安定がとれたと思われるので、次回からは距離を のばせるのではないかと思います。

・機速計について

機速計が、出発前には正常な値を示していたのに、 TF中の値は不安定となってしまいました。

今一度風洞をお借りして、正確な校正をやり直したいと思います。

・エレベータ舵角について

また、エレベータの舵角の再現性が怪しいという現象が起きましたが、 これについては、使う素子によるクロックの誤差が影響をしているのでは無いかという事で検証中です。

また、舵角については計測系統だけでなく、実測でも目安の値は出せるように、舵角計を実装しようと思います。

さしあたっての次回までの機体周りの修正事項は以上です。

また、個人的には今回のTFでは色々と頭の中が整理しきれずに飛行中に色々とオーバーフローしてしまいました。
なんかもう細かい人の動きとか、舵角変化でのモーメント変化分の計算とかが全然できず、挙げ句の果てにはパニクってしまいました。
まだ頭の中でのシミュレーションが足りないぽ。反省。

なお、次回のTFは今週末を予定してますが、結構天候が厳しそうですね・・・。

まぁ、天候の行方を見守りたいと思います。

6月13日

13日に第三回試験飛行に行ってきましたので、その報告をさせていただきます。

天候は曇り、湿度も前回より低くTF日和な中、エアロセプシーさんと合同でTFをさせていただきました。。
組み立てについては、相変わらず自分が心配性な事もあり、1:00から開始しました。ただ、今回はトラブルもなく、メンバーも習熟してきてくれたのか、1時間の余裕をもって組み立てを行う事ができました。

フライトについては今回の試験では機速が前回は設計値よりも1m/sほど低かったため、迎角を0.5度下げて臨む事にしました。

一本目は1m/s程度の北風の中、ジャンプ飛行を行う事に。

結果として、前回同様後輪から浮いたものの、十分な浮上が得られなかったため、もう一度検証を行う事に。

二本目も、同様の微風のなか、ジャンプ飛行を行いました。

後輪から浮いたものの、空中での姿勢はほぼ水平となっている様子が感じられたので、再確認を行う事に。

ところが、三本目になると、凪の時間に入ったのか、風がほぼ無風に。

そのため、浮上せずにしばらく滑走。そして、滑走を続けたところで、駆動系から異音がしたため、ストップ。テンショナーを見ると、テンショナーが大破してしまっていました。

後で検証した結果。「ゆるみからスプロケットが若干ずれる→チェーン軌道がずれる→テンショナ外れる→外れたテンショナはクランクの回転面内に→\(^。^)/」というメカニズムで起きた事故だと判明しました。まぁ、飛行場での修復は無理だと判断したので、応急処置として、テンショナーは取り外した上で、本来は可動部でないガイドローラーの回転拘束を解除し、テンショナーとして働かせる事にしました。

応急処置の結果、張り側のチェーンと緩み側のチェーンに干渉は起きてしまうものの、試験の続行には問題がないことが確認できたため、そのまま試験を続行することに。

4本目はとりあえず3本目同様のフライトをすることにしました。

ところが風がやんでしまったため、浮かない・・・再挑戦の5本目でも浮かない・・・。

そのため、やむなく迎角を0.5度増やして試験することにしました。

6本目はやはり後輪から浮くものの、安定飛行に入ったようでした。

また、着地後に機体が右に傾いて翼を擦り、その際に後退して来た右翼後縁部にグランドクルーが軽く接触するというトラブルが起きたものの、グランドクルーに怪我はなく、機体の損傷も後縁部のみの軽微なものだったので、そのまま続行し飛距離を伸ばして様子を見ていくことに。

7本目も6本目同様に離陸し、安定飛行に入ったように見えたのですが、ここでパイロットがビンディングペダルに不慣れなせいか、飛行中にビンディングが外れてしまい、ストップ。

ここで、撤退時間となってしまったため、撤収に入りました。

撤収については、自分は運転要員だったため、仮眠をとっていたので詳しくは分からないのですが、 撤収も順調に行えたようです。1時間程度で解体→積み込みが終了したはずなので今年最速タイムです。 この調子でがんばっていきましょう。

なお、今回の試験の結果、翼がほぼ安定位置ながら、若干重心より後ろ側にある事が判明したので、次回からは主翼位置を前にずらした上で、飛距離を伸ばしていきたいと思います。

最後に、協力いただいた皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。 おかげさまで今回もけが人を出すこともなく、有意義な試験飛行を行う事ができました。

・・・それにしてもwikiの文の成形が未だに慣れませんね。なんか改行の間隔とかもバラバラで見にくいけど成形するのめんどくさいんで許してください。

追記:ばい計測班
ログ解析したところ、4本目と5本目のみ機速がそれっぽいのが出てたのでそのログを公開しちゃいます。
2つのグラフで左右の軸に対応するデータやデータと色の対応が完全にばらばらなので注意してください。 TF_090613_log16_4th TF_090613_log16_5th
今回は別に大して機体が浮いてないので、Google Earthはなしで。

6月7日

第二回TFにいってきました。 今回はエアロセプシーさんと、WASAさんと飛行場を共有しての試験となりました。 天候にも恵まれ、風は概ね北から1m/s程度の微風でした。

組み立ては人数が少なく(なんとメンバー全員の富士川駅-飛行場間の輸送が日産キューブで2往復で可能!)、組み立てに時間がかかることが予想されたので、余裕を持って1時から始めたのですが、途中、リアスパ接合部接着が外れてしまっている事が発覚したため、緊急補修を行い、結局重心測定を行えたのは夜明けから20分経過した5時前になってしまいました。
うーん、早く夜明け待ちをできるようになりたいなぁ・・・。
ってか、うちのチームが一番早く現地入りしておきながら、うちが一番始めるのが遅かったとか・・・。

その後重心測定を行った結果、予定よりも重心が後方にずれており、翼位置を後方に50mm移動することにしました。
そして5:30から滑走路での試験に入りました。

一本目は歩行の速度で滑走試験を行い、改善したタイヤに以上がない事を確認。二本目は速度をあげて滑走試験を行って、さらに機体各部に異常が無いことを確認しました。

三本目から機体の左右バランスを見るため、さらに速度をあげたものの、メンバーが今年度の機速になれていないこともあり加速が弱く、十分に速度をあげる事ができませんでした。
四本目になって、機体が路面の凹凸で軽くはねる程度の速度になり、機体の左右バランスに異常は見られない事が確認できました。

五本目はジャンプ飛行を目指し、初浮上に成功しました。しかし、機体が前輪から浮いたため、これが後部胴体のメンバーが押さえつけてしまった事によるものなのか、 機体の重心によるものなのかを見るため、もう一度同様にジャンプ飛行を行うことにしました。 また、この時点で計測の不具合により、機体のログがとれていないことが発覚しました。(なんか、先ほど計測班から実は不具合が起きていたのはPCのカードリーダの方だったらしいという話がきました。現在解析中らしいです。)

六本目も同様に前輪から浮いてしまいましたが、ここでエレベータのトリムが機首あげ方向に向いてしまっている事が原因として疑われました。
しかし、トリムが想定の調整範囲を超えてしまっていたため、操縦桿のスティックをテープにより固定することでトリムを強制的に調整してもう一度ジャンプ飛行を行うことにしました
また、ここで機速計も正常に動作していない(2.7m/sなどの明らかに低い値がでてしまう)事が明らかになったため、応急処置として市販の手持ち用の風速計を機体に固定して、試験を行うことにしました。

七本目はトリムを修正した結果、ほぼ並行に浮いたように見えたものの、判定が難しかったため、もう一度同様の飛行を行うことにしました。
なお、この時点での機速については7.6m/sの設定機速に対し、6.8m/s程度の速度になっていたようです。

八本目は発進の際に機体が傾き、さらに自分のストップの指示が遅れてしまったため、機体が右翼側へと向かってしまい、右翼を擦ってしまいました。

ここまで試験を行ったところで、撤収時刻の7時となったため、記念撮影を行ってから撤収を行いました。

早急に対処が必要な課題としては、
・リアスパ接合部に構造的欠陥
・計測のログがうまくとれない不具合
・機速計の値に異常
などが発生し、組み立てなどの面でも相変わらず改善の余地は残ってしまったものの、初浮上に成功するとともに、現役メンバーのみでの移動方法も確立でき、有意義な試験飛行を行うことができました。

今回のTFではF-tec内部関係者のみでなく、一緒にTFを行ったチームの皆さん・とりっぱの矢崎さんなど、様々な方にご迷惑をおかけしてしまいました。 応援してくださった皆さんには、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

追記(ばい計測班):

遅くなってすいません、解析したログになります。(とりあえず一番見た目のいいものを・・・)

TF_090607_log01

相変わらず機速計の様子がおかしいですね。要チェックです。

そして今回、なんと高度計とGPSを組み合わせた表示が可能となりました!

TF_090607_log01_GPSroute_

ログをGoogle Earthに放り込んで得たのが上の画像です。(高度は10倍に誇張してありますが)

バックに富士山があっていい感じですね。

次回からもこのようなデータが作れると個人的にとってもハッピーです。

5月23日

富士川で試験飛行しました。

(仮設ページ。あんだーこんすとらくしょんです。) 報告が相当遅くなりましたが、初試験飛行にいって参りました。

天気は、組み立て開始時に少々雨がぱらついて一時積み卸しを中断したものの、その後天気は回復し、組み立ては通常通り行えました。
また、風は微風ながら不安定で、風向については時間帯によって変化が見られたのですが、概ね南からの風でした。

組み立て後、まず駆動試験を行なう事に。
まぁ、特に問題ないだろと思っていたら、なぜか80回転付近で歯とびが・・・
結局改善しきれず、スプロケットを緊急用のプーリーに変更していくことにしました。

次に重心測定を行ったのですが、ここで重心計算用のExcelシートに不具合が発覚し、調整に手間取りました。
結局重心計算→主翼位置調整に一時間近くも費やしてしまいました。もったいない・・・

その後、太陽も十分に上がった頃、やっとこさ走行試験に入ることに。前回は走行試験のつもりが、クルーが押しすぎて浮いてしまったので、今回は慎重に速度をあげていくことにしました。
一本目に歩行程度の速度で走行試験を行ったのち、二本目で駆け足程度で走行試験を行い、この時点では異常が見られなかったため、三本目の走行試験にうつりました。

ところが、三本目で速度を上げていったところ、後輪より煙があがったため、走行を中止しました。

OBさんから、タイヤが回転で少し煙をあげることは以前にもあったとの話を聞き、まぁ大丈夫なのかなぁなどと思いながら近づいてみると、ちょっと様子がおかしい・・・。

後輪の軸受け部の回転により、タイヤの軸を押さえているカーボンプレートと軸の間に摩擦が生じ、軸受け部が破損してしまっている事が発覚。後輪がまったく回らなくなってしまっていました。
当然のことながら、カーボンに圧縮はやはり禁忌です。おまけに、圧縮だけならまだしも、切断面に摩擦までかかったら層間剥離がおきて、破壊されるのも当然ですよね。カーボンを過信しすぎてしまったようです。
猛省。

結局、残念なことに想定外のトラブルだったため、あいにく予備パーツも持ち合わせておらず、この時点でやむなく撤退となってしまいました。

とりあえず、駆動試験時のlogはこちら
TF_090523_log00

走行試験時のlogはこちらです。
TF_090523_log02
それぞれふくらんでいる部分が、一本目・二本目・三本目となっています。
なんか機速の値が段々小さくなっていることに、疑問を感じますね。
第二回TFでも機速計は異常な値を示していたので、ちょっとチェックが必要そうです。

最後に、今年度から積んだGPSのデータをgoogle mapGoogle Earthに重ねてみたのがこちららしいです。
TF_090523_GPSroute
残念ながら飛行場の解像度が低いのですが、位置的には正確そうですね。
GPSの今後の発展にwktkです。

最後に、協力してくださったOBの方々や先生をはじめ、応援してくださった方々には、本当にありがとうございました。 今後もよろしくお願いいたします。

08試験飛行報告

11月2日

やっと更新する時間がとれたので、先日の試験飛行の報告をば。

11/2に富士川にて「たんせい拾伍號」の第二回かつ最後の試験飛行に行ってきました。

今回のTFでは、前回のTFで縦方向は一応安定させて飛行することができたので、多少先を急ぎすぎだとは感じつつ、季節的に最後のTFであるという制約から、来年度の設計面での尾翼の応答性について確認することを目的としました。

なお、当日の気象条件は晴れ、風は北から南へ3~4m程度でした。

フライト内容は以下の通りです。

1本目:

前回の最終フライトが再現可能なものであるかどうかの確認として、50m程の飛行を予定していましたが、平行に離陸したものの、その後機体が少し機首上げになり、その後高度が下がり着地してしまいました。

これを受けて、エレベーターが少し機首上げ方向に切れている可能性と、主翼位置が前方にある可能性が疑われましたが、主翼位置に関しては前回のフライトにおいて安定飛行ができたことから、主翼位置は適正であると信じこみ、エレベータのトリムを調整し、再度同様のフライトを行うことにしました。

2本目:

1本目同様、機種が上がってしまい半ば失速状態に入り、ハードランディングとなってしまい、この着地でプロペラの先端が地面に擦ってしまい、プロペラの先端が破損しました。

これを受け、まずプロペラ本体に問題がない事を確認するため回転試験を行い、主翼位置がずれている事が明らかになったので、主翼位置を後方へ移動させました。

3本目:

機体の上下動はあったものの、それなりに安定をした飛行に入れました。

ところがこの後、機体は左へ流れ、そのまま芝生へと前輪から着地してしまいました。

そしてこの飛行の後、ラダーの動作が逆転してしまっているという、重大なミスが発覚。なので、機体を修正しようとして、逆方向に動いてしまったようです。

このクラッシュで再度プロペラが地面に接触し、プロペラが折れてしまいました。なお、幸いにも、部員の誰にもケガはありませんでした。

ここまで飛行を行ったところで、撤収時間的にも機体的にもこれ以上の飛行は不可能となったので、撤収をおこないました。

前述の初歩的な確認ミスはもちろんのこと、運営面から実際の飛行まで色々と反省点の多い試験飛行となりましたが、その分良い勉強となる試験飛行を行う事ができました。

やはり決定的に自分たちにはTFの経験値が不足しているなぁと実感したTFでしたが、この反省を活かし、時間があいても来年度からの機体に着実につなげていけるようにしたいと思います。


末筆になりますが、先輩方や先生方をはじめ、応援してくださったすべての関係者の方々にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

たんせい拾伍號のフライトはこれで最後となりますが、来年度も部員一同精一杯頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

追伸:近々フライト動画をアップしようと思うのですが・・・うちのVAIO君がツンデレでエンコードしてくれない・・・

しばしお待ちください。(ってかどこにあげよう?youtube?ニコニコ?)

9月21日

報告が遅くなりましたが、去る9月21日早朝に富士川にて2008年度機体「たんせい拾伍號」の初TFを行ってきました。

(某掲示板のかた、空気過ぎてすいません。HPに報告無くてすいません、操舵班ブログは知られてないようで悲しいような気持ちがしつつホっとしました。)
目的は走行試験、並びにジャンプ飛行による主翼位置調整です。

組み立ては1:00頃から始めたのですが、途中雨に見舞われてしまいました・・・(うちらの代は雨運が良いようでw)

途中、些細なミスも重なり、結果的に組み立てが終わったのはすっかり夜が明けてからに・・・。

早速重心測定を行うと・・・事前の予想より重心位置が約30ミリも後ろでした。

ちょっと冷や汗を垂らしながらOBさんに相談。その相談を元に主翼位置を調整。

さて、いよいよ滑走試験に入ることに。

「3、2、1、スタート!!」

ふわっ!

いきなり浮いてしまいました。

ただ、浮く予定ではなかったためにグランドクルーはテールパイプを持ち続けたために機体はピッチ上げに。

そのためハードランディングしてしまいました。

結果的に浮上できることは確認されたので、そのままジャンプ飛行へ移行。

しかし、ジャンプ飛行一回目は瞬間的な数cm程度の浮上に終わってしまいました。

第二回ジャンプ飛行では40cm程度の高度で数秒間定常に近い形での飛行に入れました。その時の映像がこちら

いきなり主翼位置があってしまいました。経験のあるOBさんの凄さを実感したところで時間となってしまい、TFは終了。

この後組み立て試験でもだいぶ手間どってしまいました。

大切な時間を無駄にしないためにも次回からはより組み立て・撤退をすばやく行えるようにしていきたいと思います。

こちらが今回の計測データです。

高度計はうまく動作しなかったようなのですが、回転数計・機速計はうまく動作したようです。しかし、やはり思っていたとおり機速が予定よりもかなり遅い・・・

次回TFで迎角調整をするためにも予定とのずれの原因を探っていきたいと思います。

最後になりますが、協力いただいたOB・OGの方をはじめ、すべてのご協力戴いた方々に御礼申し上げます。

追伸:TFの映像を撮影してくださったOBの方々、映像がほしいので、もしよろしければ連絡していただければと思います。よろしくお願いいたします。

06第3回試験飛行@富士川

動画 計測データ
1本目 tf3_1-1.wmv dat3-1-1.jpg
2本目 tf3_1-2.wmv dat3-1-2.jpg
3本目 tf3_1-3.wmv dat3-1-3.jpg
4本目 tf3_1-4.wmv dat3-1-4.jpg
5本目 tf3_1-5.wmv dat3-1-5.jpg
6本目 tf3_1-6.wmv dat3-1-6.jpg
7本目 tf3_1-7.wmv dat3-1-7.jpg

2日目

動画 計測データ
1本目 tf3_2-1.wmv dat3-2-1.jpg
2本目 tf3_2-2.wmv dat3-2-2.jpg
3本目 tf3_2-3.wmv dat3-2-3.jpg
4本目 tf3_2-4.wmv dat3-2-4.jpg
5本目 tf3_2-5.wmv dat3-2-5.jpg
6本目 tf3_2-6.wmv dat3-2-6.jpg
7本目 tf3_2-7.wmv dat3-2-7.jpg
8本目 tf3_2-8.wmv dat3-2-8.jpg
9本目 tf3_2-9.wmv dat3-2-9.jpg
10本目 tf3_2-10.wmv dat3-2-10.jpg
11本目 tf3_2-11.wmv dat3-2-11.jpg
12本目 tf3_2-12.wmv dat3-2-12.jpg

06第2回試験飛行(7月1-2日)

!第2回試験飛行@富士川
第2回試験飛行は7/1,2と2日連続で行いました。場所は富士川滑空場です。前回の試験飛行の後、フェアリングを作り始め外枠まで取り付けられた状態で今回の試験飛行に臨みました。また、今回はトラックを業者に委託し、ドライバーの負担を軽くしました。慣れないトラックで固定に手間がかかりましたが、無事積み込みができました。前回同様午前1時半に積み下ろし、組み立てを開始しました。

1日目

1本目

前回の試験飛行で出た操縦系統の不具合が修正できているかを確認するため滑走試験を行いました。操縦系統のトラブルは改善されており、走行中に舵が振動することがなくなりました。また、グランドクルーの動きが整理され、安全に制動することができました。

フライトログ

エレベータは機首上げが+、ラダーは左に切ると+です。

高度は高度計の取り付け位置からの値です。

2本目

前回のTFでは前輪から浮上し不安定なピッチ運動をしていたので、主翼取り付け位置を15mm後方に下げました。その効果を見るためのジャンプ飛行を行おうとしたところ、スタート直前に自転車のチェーンが切れてしまいました。原因はチェーンの取り扱いの不慣れによりリンクの穴が広がっていたことによるものでした。スペアチェーンで修正をし駆動試験後、再びフライトに挑みました。今度は浮上はせず前輪で走行している状態になりました。

フライトログ

3本目

組み立てが天候により遅れたこと、チェーンのトラブルがあり残り時間が少なく主翼の位置変更をしている時間的余裕がなかったため、エレベータをわずかにアップにきった状態で挙動を見るジャンプ飛行を行いました。今回は機首が上がり浮上した後、PIOに入ったような挙動をし着地しました。

フライトログ

2日目

初日と同様、1時半ごろから組み立てを開始、人数が少なかったものの4時には機体が完成し明るくなるのを待つという状態になりました。メンバーも機体の取り扱いに慣れてきて、程よい緊張感で組み上げることができました。

この動画はとりっぱのやざき様に撮影していただきました。

1本目

前日のフライトで主翼の取り付け位置が重心に対して後方にあったので、主翼の取り付け位置を3mm前方に移動させました。実際にフライトを行ってみると、まだ後輪から浮いてしまい迎角が下がって浮上しない状態でした。

フライトログ

2本目

もう一度同じセッティングでフライとさせてみて再現性があるか確認しました。前半では後輪が浮いて前輪で走行していたのですが、後半で何かの拍子に両輪同時に水平に浮上しました。理想的なセッティングに近い状態で浮上することができました。

フライトログ

3本目

2本目のフライトが偶然だったのかどうかを確認しました。また、後輪だけ浮き前輪で走行している状態になったため主翼の取り付け位置をさらに前方に動かすことにしました。今度は2mm前方に移動しました。このセッティング変更中に操舵ワイヤーを通していたチューブが最初の位置から剥離してずれていることが発覚し修正をしました。この調整に時間を要してしまいました。

フライトログ

4本目

セッティング修正後挙動を見るためにジャンプ飛行をさせようとしましたが、機速が上がらず浮上できませんでした。風が背風よりに変わっていたのが原因だと思われます。

フライトログ

5本目

4本目直後にタイヤから異臭がし、タイヤの表面がぼろぼろとはがれ始めていました。車輪のスペアを用意していなく交換はできませんでした。時間的に余裕があり、できれば試験飛行を続けたかったので滑走試験を行い前輪のダメージによる振動や破損の進展がないかを確認しました。異常は確認できなかったので、もう一本ジャンプ飛行を行うことにしました。

フライトログ

6本目

主翼取り付け位置変更後の挙動を確認するためジャンプ飛行を行いました。まだ、前輪だけで滑走を始めたので、前輪へのダメージを抑えるためにすぐに滑走を停止しました。前輪を確認するとダメージが広がっていたため、フレームや機体各部へのダメージを避けるため今回のテストフライトを終えました。

フライトログ

まとめ

  • 縦安定の修正の必要あり(もうすこし主翼が前か?)
  • 操縦系統の修理・対策をする
  • 車輪の交換、スペアパーツの充実

次回以降の課題

  • 主翼と重心の位置関係の再設定
  • 横安定の調整(現状では上半角が極めて小さい)
  • フェアリングがついたことによるフライトへの影響の検証

06第1回試験飛行(6月24日)

!第1回試験飛行@富士川

6/24早朝に第1回試験飛行を行いました。
場所は富士川滑空場です。

前日の天気予報では雨の予報でしたが、天候が急速に回復していき青空の下で
試験飛行を行うことができました。

目的は、「たんせい壱拾参號」のロールアウトと重心位置測定、そして滑走試験
です。

写真・側面からの動画は1年生の弘松君のお父様に提供していただきました。

1時半ごろから積み下ろし・組み立てを開始し、5時前に組み立てが完了しまし
た。全体を組むのが初めてだったわりには、スムーズに組めました。
重心測定を行い主翼と重心の位置関係を確認しました。
機体の重量はパイロット込みで約91kg、パイロットを除くとフェアリング無しの
状態で約34kgでした。

手順の確認をした後5時45分から滑走試験を開始しました。天候は晴天、ほぼ無
風の好条件でした。

1本目

安全に地上滑走ができるかを確認するために軽い駆け足の滑走を行いました。
機体の直進性は問題ありませんでしたが、左右の最外翼のたわみ具合が若干アン
バランスになっているように感じました。

走行自体に問題はありませんでしたが、機体を停止するときにグランドクルーの
不慣れにより左最外翼を地面に擦ってしまいました。

また、走行中の振動で操縦桿が動いてしまい、ラダーが左いっぱいに切れてし
まっていました。また、パイロットの自然な手の角度と操縦桿がずれていたため
エレベーターも若干切れてしまっていました。

フライトログ

エレベータは機首上げが+、ラダーは左に切ると+です。

高度は高度計の取り付け位置からの値です。

2本目

1本目の現象が偶発的なものかどうか確認するために、同程度の滑走を行いまし
た。結果としては1本目と同様で、左右のたわみ具合の差・操縦系の不具合が再
発しました。

この後の機体チェックの際に、右最外翼の取り付け迎角が若干ずれていることが
発覚し修正しました。

フライトログ

ラダーのデータはセンサの不調のためなしです。

3本目

右最外翼の取り付け迎角の修正の効果を見るために滑走を行いました。

左右のたわみの不具合は改善し、均等にたわんでいる様子を確認できました。
これによりさらに直進性がよくなりました。

しかし、停止の際にグランドクルーが機体を左右不均一に押さえてしまったた
め、再び左最外翼を擦ってしまいました。

フライトログ

4本目

安全に制動できるようグランドクルーの動きを考え直した点、操縦系統の動きの
確認のため滑走を行いましたが、若干機速がついたタイミングで機体が浮上し初
飛行を達成しました。浮上直後に機首上げになってしまったもののパイロットが
冷静に対応したため滑らかに着地でき、グランドクルーの動きも適切で安全に停
止できました。

機首上げで浮上したことから主翼位置が重心位置に対し前についてること・設計
より遅い機速で浮上していることがわかりました。

また、操縦系は今のセッティングではパイロットが意識して抑えていなければな
らないことがわかりました。

フライトログ

まとめ

*初飛行達成(飛行に耐えうる構造であった)
*直進性・左右バランスは良い
*縦安定の修正の必要あり(主翼と重心の位置関係)
*操縦系統の調整の必要あり
*グランドクルーの練習の必要あり

次回以降の課題

  • 主翼と重心の位置関係の再設定
  • 遅い機速で浮いてしまっていることへの対応(迎角)
  • 横安定の調整(現状では上半角が極めて小さい)

05第4回試験飛行

1:30ごろから機体組立を開始しました。
時折、2.0m/s程度の強めの横風が吹く中での組立となり、
普段より慎重な組立となりましたが、4:00ごろには機体が完成しました。
その後、横風がおさまるまで風待ちをして、5:05に1本目のフライトとなりました。

1本目

1本目のフライトは高度3m程度で100mほど飛行しました。
風向きが右側から斜め向きだったため、地上滑走中に左側へと曲がりましたが、
ラダー操作で中央へと戻って浮上、浮上後は風見安定のためか右側へと
向かってしまったため、早めに着陸することとなってしまいました。

計測データ


注:ラダー+右-左,エレベータ+機首上げ-機首下げ

2本目

5:25の2本目のフライトではジャンプ飛行を2回となってしまいました。
停止後、エレベータのリンケージワイヤが操縦桿の取付部で切れて、
エレベータが機首下げ方向になってしまっていました。
機速計のデータでは通常飛行している7.0m/sを超えるスピードを記録していたにも
関わらず、ジャンプ程度しかできなかったので、エレベータの異常が
関係あるものと思われます。
この点は、舵角計のデータも含めて再検討する予定です。

訂正:舵角計のデータからエレベータの異常は2回目の着陸時に
生じたと考えられます。

計測データ


3本目

ワイヤの補修を済ませるために時間がかかってしまったため、
3本目のフライトは6:55ごろ、この日の最後となってしまいました。
3本目では3回ジャンプしながら、合計で200m程度の飛行となりました。

計測データ


05第3回試験飛行

6/18は富士川にヤマハ、東海大、早稲田、名古屋大、東大の
5チームが集まり、滑走路を共有しての試験飛行となりました。
そのため、天候には恵まれたものの、6本に
とどまる内容となってしまいました。

今回の目標は前回よりも飛行距離を伸ばしていって、
機体の状態を確認していくことです。

1本目

1本目は離陸後すぐに着陸してしまいました。

計測データ

2本目

2本目もジャンプ飛行となり、浮上後の高度維持の操作を
意識的にやっていった方が良いように思われました。

計測データ

3本目

3本目はスピードが足りずに地上滑走のみ。

走り出してすぐフェアリングの扉がはがれてしまいました。

計測データ

4本目

4本目もジャンプ飛行となってしまいました。

計測データ

5本目

5本目はスピードが足りずに地上滑走のみ。

計測データ

ここまでは風が1.0m/s程度と穏やかだったので、
浮上までの滑走距離が長くかかってしまい、
そのうちに隣のチームが迫ってしまうというような
状況でした。

6本目

最後の一本と決めた6本目の時間になって、
2m/s弱の風が吹き始め、浮上に成功、
その後も高度を維持したまま100m程度の
飛行に成功しました。
この飛行の間の機体の状態は安定していました。

フェアリング全損。

計測データ


05第2回試験飛行(2005/6/4)

!第2回試験飛行@富士川

6/4早朝、富士川滑空場にて第2回試験飛行を実施しました。

事前の天気予報とは裏腹に雨が降っていたため、
3:30まで組立を開始できず、その後も天候を見ながら進めたため、
機体完成が7時ごろとなってしまいました。
そのため、飛行は1回だけとなってしまいました。

前回と同様の飛行が再現できるかを確認するために飛行し、
高度1m程度で80mほど飛行しました。
また、ラダーによって飛行方向を修正することもできました。
姿勢や安定性も前回と同様に問題ないように見られ、
次回以降、飛行距離を伸ばしていくことが目標となります。

写真はOBの山上さんに提供していただきました。

計測の結果