10試験飛行②

フライトの記録

天気:曇のち晴 風:東より。風速3mほど

翼位置の調整を現地ですることになり、組立に時間が掛かってしまいました。今週も夜明けには間に合わず。

重心位置は、前回より23mmうしろに下げました。

OBさん方曰く、「翼位置をずらすときはあまり大きく動かしすぎないように」とのことでした。理論計算で大きな値が出ても、経験上そんなに動かす必要はないことが多いとか。(翼の製作精度などが理論値からのずれに影響するので)

↑今後、延いては来年のために一応記しておきました。

  • 1本目…70mほど滑走し、左に進路を逸れてストップ。最大機速が5.6m/sで速度不足と判断し(設計機速は7.6m/s)。
  • 2本目…70mほど滑走しストップ。前輪が地面の凹凸に合わせて浮いているような動きを確認したが、機速が6.5m/sとやはり小さめ。
  • 3本目…後輪が浮き、一度着地したのちに前輪から浮上。20mほど飛行。

0515-3rd

高度の変化をみやすいように10倍してあります。あと、横風は機体右からの風を正としています。時折2m/s超えてますね…

  • 4本目…前輪から浮き始め、40mほど飛行してストップ。東からの風にあおられ右に傾いて停止。(ログは取得失敗)
  • 5本目…前輪が幾度か凹凸ではねたようだが、完全に浮上には至らず。風にあおられ右方向に流されながらの飛行で、停止時に右翼を草地に擦ってしまう…。ラダーが勝手に動く現象を再び確認。

0515-5th

浮いてはいないのですが、ラダーのログが気になったため載せました。ログ上では一度切れたあと切れっぱなしになっているようです。(因みに、実際には一度切れたあともとに戻りました。)となると、操縦桿に触れた可能性も否定しきれませんが、ログと実際の動きが異なっているので、どこかしらエラーを起こしていることが考られます。


1~3回目は着地後に機体が左に逸れていきました。これは、前回上がったタイヤの問題と思われます。タイヤの取付方向を修正しなければなりません。

4・5回目は風にあおられながらの飛行となりました。特に5回目についてはロール方向の傾きが大きかったためストップを早めにかけたつもりでしたが、あとで聞いたところ聞こえてなかったそうです…反省…危険にもつながるのでここのところはしっかりと対策しなければいけません。もっと大きな声でとか、みんなで復唱するのを徹底するとか。

尾翼問題については、静止状態での動作確認では問題がなかったので、滑走時の振動などが影響を与えていることも考えられます。いずれにせよ、2週連続で起こっているのでさらなる分析と試験が必要ですね。

5本目終了時点で、なんとコックピットの桁接着(2次接着)が剥がれかけている…!!これはさすがに危険なのでこれ以上の続行は不可能と判断し、撤収となりました。TFから帰ってきて、今コックピットの他の部分の接着も含め点検・再接着を行っています。今度の週末に間に合わせたいところですが、桁接着がとれるのは一大事なので慎重な姿勢を貫かなければなりません。

本当に、トラブル続きです。各種試験の意義を改めて感じさせられます。

4本目である程度安定を保って飛べていたので、次回は同じ条件で飛行してエレベータのトリムで調整をかける予定です。

動画

動画ですが、今回は3・4本目をアップします。ラダーの異常が見られた5本目は後ろからのものも。

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/74DA475A5B305250