カテゴリー別アーカイブ: 試験飛行報告

2011年度第4回試験飛行報告(06.18)

富士川滑空場に到着した23時半ごろから雨が降り始め、次第に本降りに。 予報およびレーダーでは雨の様子はなかったため、いったん橋の下に退避し、回復するまで待機。

その後、雨が収まったため、3時20分過ぎから組み立てを開始。1時間半ほどで組立および駆動 ・操舵試験を完了しました。

雨が小康状態になるのを待ってフライトを開始しました。 路面に水たまりもあり、危険なことを考慮して、短距離試験からスタート。ほぼ無風状態です。

フライトの記録
  • 1本目:40mほど滑空し、ストップ。

フライト姿勢に問題はなく、前回設定が再現できているように思えました。また、回転数は98rpm程 度で、パイロットが「低抵抗・高回転」を好むということでペラピッチを2deg下げた効果があった ようです。

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このため、もう一本飛ばして様子を見ながら、距離を伸ばしていこうとしましたが、

  • 2本目:浮上せずにストップ。浮上の気配なし。

雨脚が再び強まり、翼に大量の雨水がかかったこともあり、浮上に至りませんでした。 これ以上続けても無意味との判断で、撤収になりました。

雨がかなり激しく降る中での解体作業で、作業が滞る場面もありましたが、けが人はなく、撤収を 完了しました。

動画

動画です。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/C07C38CD489D588E

2011年度第3回試験飛行報告(06.05)

第3回試験飛行は6月4日深夜から5日早朝にかけて行いました。

組み立て開始は1時の予定でしたが、現地到着後、駆動機構に修正個所が見つかり、対応により 30分遅れでスタート。

フライト開始目標には無事間に合い、4時過ぎにスタートしました。

セッティングは、前回より上反角をあげて5.5deg→7.5degに。

また、翼位置が接合の際にずれ、1.5mmほど後退。 現地での微調整は困難なため、このままで行くことに決定。本郷での準備不足です。

今回は、パイロットのエレベータも含めた操縦訓練(前回まではラダ―操作のみ)のため、短距離試験からスタート。 全て北向きのフライトです。

フライトの記録
  • 1本目(ほぼ無風): スタート直後から進路が右にそれたためストップ。スターティングメンバーのミスと思われます。
  • 2本目(わずかに北の風): 後輪がわずかに浮いてストップ。機速は8.0m/s、回転数は90rpmほど。
  • 3本目(北の風0.5m): 頭下げ状態で後輪のみわずかに浮く。機速9.0m/s、回転数は95rpm。機速は高いですが…
  • 4本目(北の風1.5m): 頭下げ状態でわずかに浮き、ストップ。機速8.6m/s。

ここで回転数が取れていないという問題が発生。原因を調査したところ、回転数計の磁石が取れて いることが分かりました。

3本目でチェーンが外れた際に磁石に触れ、外れてしまったものと思われます。以降、磁石をテープで止める応急処置を施しました。

  • 5本目(北の風1.5m): 頭下げ状態で滑走。機速8.2m/s、回転数92rpmほど。

ここまではスラストで引っ張り、浮かそうという方針でしたが、パイロットがこれ以上はきついと いうこと、頭下げで滑走していることから、前回より重心位置が前に出ている(フェアリングが一 部ついた影響?)か翼位置が下がったことにより迎角が下がっていると判断し、エレベータトリム を2.0degアップに。

  • 6本目(北の風1.0m): 機速8.3m/sほどで浮上。3回浮上→降下を繰り返し、ストップ。ピッチングがかなり激しい挙動を示しました。

ログはこちら。

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回転数の変化により高度が敏感に上下していることが分かります。全体として、パイロットの出力変化が高度変化を発散させる方向に働いてしまったようです。

この、機首が上がりやすい傾向をおさえるため、エレベータトリムを1degダウン。

  • 7本目(北の風1.0m): 浮上せずやや頭下げ気味で滑走。安定していませんが、機速8.5m/s、回転数93rpmほど。
  • 8本目(わずかに北の風): やはり頭下げ気味で滑走、ストップ。機速8.5m/s、回転数95rpm。

回転数は上げられず、浮上しないということで、エレベータトリムを0.5degアップに。

  • 9本目(北の風1.0m): 30m強、ほぼ水平に滑空。進路が左にそれたため、ラダ―で修正した際、抵抗が増したため高度が下がり、着地。回転数はほぼ95rpmで維持できています。

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縦の挙動に問題なしとして、今回は風が弱く、滑走距離が長いこと、長めに飛ばなければパイロットの操縦慣れが見込めないことから、距離を延ばすことに。以降は中距離試験です。

  • 10本目(わずかに北の風): わずかに浮上した状態で滑空。滑走路右端に近づいたため、パイロットがエレベータで機首を上げ、高度をあげてからラダ―操作。進路を修正して着地。機速は8.2m/s程度、回転数は95rpmをピークにずるずる下がっています。

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エレベータ(水色)が下に切れた時に高度があがっている様子がよくわかります。

エレベータ操作への応答は速く、よい様子です。ラダ―操作についても、舵角・時間などパイロットが慣れてきたこともあり、進路修正が上達しつつある気配を感じます。

  • 11本目(ほぼ無風): わずかに浮上して滑空。機速は7.5m/s、回転数は93rpmを山にして下がっており、パイロットの疲労が感じられます。エレベータ・ラダ―による進路変更はうまくできており、滑走路逸脱は回避できました。
  • 12本目(ほぼ無風): エレベータ操作により2度浮上も、回転数が落ちているため定常飛行には至らず。2度目の着地はややハードに。ログを見ても、回転数を維持できていないのが分かります。

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ハードランディングについては、機速がのっていないところに無理やりエレベータで上げたため、エ レベータを戻した際に落ちたと言えます。このエレベータ操作に関してはラダ―での進路変更を利か すためなのでやむをえませんが、回転数をもう少しあげるべきだったかもしれません。パイロットの 体力にもよりますが…

  • 13本目(ほぼ無風): 浮上するも、左に流され、回転数が維持できずラダ―で修正中に着地。機体にダメージはありませんでしたが、横滑りしながらの着地で、危険性が高いフライトでした。エレベータ操作もしていますが、間に合わなかったようです。

今回の反省点としては、準備が足りず、前回設定の再現性が低かったこと。これにより、機体の挙動が大きく変わってしまい、その修正に時間を費やされました。

全体的に、パイロットが前回ほど回転数を出せませんでした。終了後にペラピッチを確認したところ、なんと前回と比べてずれていたことが発覚しました。取り付けミスのようですが、今後そういうことのないよう、組み立ては慎重にやらねばなりません。

全体的に、準備の面での不備がめだったTFでした。

ですが、パイロットの操縦慣れもだんだんとできているようなので、調整しつつ、距離を伸ばしていきたいところです。

とりあえず今週末の天気が怪しいですが・・・


動画

動画です。例によって全フライト、2アングルHD画質です。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/C332785AE9083AEB

2011年度第2回試験飛行報告(05.22)

第2回TFは、5/21~22の日程で行いました。

予報が芳しくなかったため、心配していましたが、雨は結局降らず、積み下ろしまでこなすことができました。

操舵試験で、左エルロンの光ファイバーに不具合(左外翼中での断線)があることが発覚。そのため、今回もエルロンサーボの電源は入れず、添え木で固定。

グランドクルーのアップなどに若干手間取りましたが、日の出直後の4時40分ごろにフライトを開始しました。

前回が頭下げ状態での飛行だったということで、エレベータトリムを1degアップ(以降、アップ・ダウンは機体全体のピッチ角の増減に対応させます)に設定してスタート。

今回はすべて中距離飛行です。

フライトの記録
  • 1本目 (ほぼ無風・南向きに発進) 浮上せず、左にそれて滑走路わきの草地に突っ込み、停止。機速は7.3m/sほど。
  • 2本目 (ほぼ無風・北向きに発進) 発進後、ロール方向左に傾いていったためストップ。ほとんど浮上せず。
  • 3本目 (南風1m/s・南向きに発進) 頭下げで50mほど滑空し、着地。

縦トリムの調整のため、さらにエレベータトリムを1degアップに切る。

  • 4本目 (南風1.5m/s・南向きに発進(以降すべて南向きに発進なので省略します)) 後輪から浮上し、わずかに滑空。

さらにエレベータトリムを3degアップ側へ。

  • 5本目 (南風1.0~1.5m/s) ほぼ水平か、若干頭上げ気味で50m弱飛行。

水平はとれてきたように思えるが、このままではエレベータの抵抗が大きくなること、操縦性の 低下などを考慮し、翼位置を8mm前にシフト。それに伴い、エレベータトリムも3degダウンに戻 す(初期設定値に戻さなかったのは、目視で後部胴体と平行であるように見えたことによります)。

  • 6本目 (南1.5m/s) 一気に1.5mほど浮上し、パイロットが回転数を落としたため降下、回転数を再び上げたことにより再浮上し、30mほど飛行して着地。定常飛行時はほぼ水平を維持。

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高度変化はノイズで分かりにくいですが、再浮上の様子が見えます。(なお、凡例が見づらいですが、青:回転数計、緑:機速計、赤:高度計、水色:エレベータ、黄:ラダ―です)

  • 7本目 (南から南西の風2~3m/s) 100m弱飛行し、ストップ。

この時点で、縦安定および滑空姿勢にはほぼ問題なしと判断。

パイロットに、機体を滑走路内でまっすぐ水平にコントロールする操縦および出力の感覚を身につけ させることを目的に、パイロットと設計でログや動画を見て分析をしつつ、本数をこなすことにしま した。

  • 8本目 (南2m/s) 200m弱飛行。高度1.5~2.0m、機速8.5m/s、回転数95~100。

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ログによれば、回転数の変化に応じて敏感に高度が変化していることが分かります。

ストップの際、かなり急降下でハードランディングになってしまい、着地の衝撃でペラのチップが破損。他の部分には異常が見られないため、瞬間接着剤で応急処置し、フライトを続けることに。

  • 9本目 (南0~0.5m/s) ロール方向左に傾き、浮上しないままストップ。これはスターティング時から傾いていたので、もっと早めにストップをかけるべきだったように思います。反省点です。
  • 10本目 (南から南西の風1m/s) 150m弱飛行。左に流されたためストップがかかるも、高度が下がらず、草地に突っ込む。その後グランドクルーが追いついたが、後部胴体に力を加えてしまい、機体は大きくヨー方向右に回転、右翼を摺って静止。この際、胴体支柱と主翼リアスパー接合パーツの一部(オニギリと呼ばれる部分)を破損。

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機体降下後もパイロットがラダ―を切り続けていることが分かります。

結果的にはけが人はいませんでしたが、機体の一部損傷があり、反省を残す結果となりました。

今後、距離を伸ばしていく中で、パイロットや機体の安全を確保することができるよう、今回 の人員の動きなどを検証し、より安全なTFができるようにしなければなりません。

しかしながら、2回のTFで機体を水平定常飛行に入れることができたのは大きな成果かと思います。

次回以降は、飛距離を伸ばしながら、パイロットの操縦訓練などを行うのをおもな目標にしていく予 定です。


全フライトをYouTubeにアップしました。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/98019AEEF22CC2BB

2011年度第1回試験飛行報告(05.15)

今年度F-tecの第1回は、天気は快晴、北(~北東)の風1~2mという絶好のコンディション。 富士山がくっきりとした姿を見せるもとでのTFとなりました。

初回ということで、様々なトラブルが起こるかもしれないことを考慮し、0時40分に組み立て開始。

組立自体に問題はなく、ほぼ予定通りの2時20分頃にはペラと尾翼をのぞいて組み立て完了しました。

しかし、強風のため尾翼操舵系のリポが長時間の保持に耐えられないことなどを考え、操舵試験は明 け方前に行うこととし、ここで保持人員以外は休憩をとりました。 (予備のリポへの充電が十分でなかったことは、次回への反省材料です。)

駆動・操舵試験自体に問題はありませんでしたが、翼カバー取り外しなど細々としたことに手間取り、 結局試験開始は夜明け後となってしまいました。(夜が明けるにつれ、強い風は収まりました。)

・1本目:歩行試験            ペラは回転させず。特に問題なし。

・2本目:走行試験            ペラは回転させず。向かい風に煽られてペラが回り、チェーンが外れたため停止。ペラを回した状態でははずれないため、問題なしと判断し、

・3本目:走行試験            ペラ40rpm、小走り程度。特に問題なし。

・4本目:走行試験            ペラ60rpm、機速7m/s程度。

徐々に機体がロール方向左に傾き、左翼を擦ってストップ。機体に損傷はなし。機速を上げればロール安定性が増すことに期待し、ジャンプ飛行に移ることに。(ストップの声が遅れたことは反省点です。)

・5本目:ジャンプ試験          後輪が浮いたとのことでしたが、挙動が見れるほどではないため、もう一本同条件で様子見。

・6本目:ジャンプ試験          やはり後輪からわずかに浮上。

・7本目:ジャンプ試験          浮上後、若干頭下げ気味で滑空。

安定側にはあるようなので次から飛距離を伸ばして挙動を観察することに。

・8本目:中距離試験          これのみ追い風でスタート。浮上せず、草地につっこみ停止。 大事には至りませんでしたが、グランドクルーの不慣れやストップが遅れたことの原因を分析し、再発に努めねばなりません。

・9本目:中距離試験          向かい風。スタート直後に浮き、頭下げ状態で数秒滑空。

全般的に機体が右に進む傾向があり、スターティングメンバーよりラダ―のトリム角を疑う声が出たため、これを目視で修正。

・10本目:中距離試験         やはり頭下げで滑空。スタート直後より機体は右に進み、草地の手前でストップ。

パイロットにラダ―操作を積極的に行うよう指示し、もう一本。

・11本目:中距離試験         若干頭下げで滑空。ラダ―操作の不慣れにより、機体は右から左に横滑りを起こしてストップ。

安定側にはあるものの、頭下げ状態で安定しているようなので、残り時間とも相談し、エレベータのトリムを変更しようとしたところ、メイン基板のサーボ残量が少なく、予備リポも用意できていなかったため、撤収となりました。

結果的には、第1回試験飛行としては満足のいく成果をあげることができたのではないでしょうか。 動画やログは準備でき次第upします。

このままでいくか、主翼を動かすか、エレベータトリムで調整か・・・悩みどころですね。

反省点を活かしながら、次回以降、よりよいTFができるように精進します。


TF動画(1,7,9,11本目)アップしました。(5/19)

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/0EB509A9E9D7912D

10試験飛行⑧

フライトの記録

上反角を設計の10degに上げて、またプロペラの推力を前回より1.0deg増やしてのスタート。

  • 1本目…上反角を上げたので、各部のチェックのために走行試験を実施。停止の際に傾いて左翼を擦ってしまい最外部後縁をやや損傷したものの試験飛行には問題ないと判断し続行することに。
  • 2本目…1本目は速度不足だったのでもう一本。飛行上問題はないとの判断で飛行に移ることに。
  • 3本目…30mほど飛行し、ラダーを左に切ったところで高度が下がってしまい着地。ラダーを切る際に回転数を少し上げるよう指示し続行。
  • 4本目…30mほど飛行したところで滑走路横端にだいぶ近づいてきたためストップ。
  • 5本目…ほぼまっすぐに飛行。50mほど飛行したところで一度着地しストップをかけたが再度浮いてその後停止。
  • 6本目…やや左を向きながら100mほど飛行した後に一度着地し、再度浮上した後に停止。

合同での滑走路使用で、約400mの範囲を交互に飛行することになっていたため、待機中に翼胴接合をやり直し。

  • 7本目…100mほど飛行した後、再度浮上して30mほど飛行したところで所定場所まで達したためストップ。
  • 8本目…150mほど飛行したが、滑走路の横端に近づいてきたためストップ。
  • 9本目…高度2m~3mを保って250mほど飛行。

ここで、所定の回転数より多い回転数で飛んでいたため待機時間を使ってプロペ ラのピッチ角をさらに0.5deg増すことに。

  • 10本目…浮上せずに滑走路端まで達したためストップ。プロペラピッチを上げた代わりに回転数を設計値まで落とした結果、推力が足らなかったよう…
  • 11本目…プロペラピッチを変えたことで適当な回転数を探ろうとしていたようですが高度も下がり滑走路横端に近づいてきたためストップ。
  • 12本目…300m強のフライトをしました。主にラダー操舵時に高度が下がってしまいましたが、1~2mほどの高度で飛行していました。

なお、ログが手元にないので高度は目視です。

公開している映像は横からの映像で少々わかりにくいのですが、12本目のフライ トでラダーを切ることで滑走路中央に戻っていくことが確認されました。ラダー の効きに関しては、前回のTFでは十分に見ることが出来ませんでしたが、今回の TFでは十分な効きが確認できました。

これにて、2010年度の試験飛行は終了となります。

動画

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/E8A1480FC06031B9

とりあえず編集の済んだ物を

10試験飛行⑦

フライトの記録

ちなみに、高度は全部2倍で表示しています。

天気:曇りのち雨 風:北よりの風→南よりの風

  • 1本目…前回設定より主翼迎角を1deg増やし、エレベータトリムを0degに戻して実施。最大機速6.9m/sで浮上せず。
  • 2本目…回転数を上げるようパイロットに指示しもう一本。ほぼ前後輪が同時に浮き始めたがすぐに下降。浮いたあとに回転数を落としてしまっていたため、次は同じ条件で距離を延ばし、挙動を見ることに。

0703-2nd

  • 3本目…わずかに浮上しやはりすぐに着地。後輪から浮いていたが、悪天候でいつ雨が降り出すかわからない状況で、またTF残り回数も少ないことから今回は翼位置は変更せずエレベータのトリムを調整することに。
  • 4本目…エレベータトリムをアップ側+2.0degに設定することに。以下同じ条件で3本行うがいずれも後輪のみが浮いて滑走状態に。
  • 7本目…同じ条件では浮上しないと判断し、トリムをさらにアップ側に切り(計+3.0deg)試してみることに。横風に流されたのか左に進路を大きく逸れ、完全に草地に入った状態で着陸。幸いにもパイロットやグランドクルーに怪我はなく、また機体も損傷なかったため続行。

0703-7th

  • 8本目…頭上げになりながら、また着地後もバウンドして再浮上した後停止。不安定側に入ってしまった可能性があるため、エレベータトリムをアップ側+2.0degに戻し再度試してみることに。

0703-8th

  • 9本目…滑走時に機体が傾いてしまったためストップ。
  • 10本目…前輪から浮上、エレベータを切っているためやや頭上げ状態ですが80mほど定常飛行して着地。

0703-10th

  • 11本目…同じ条件でやや距離を延ばして、再現性を見つつ横方向の安定性を確認することに。結果として80mほど飛行し、ピッチングに関しては一先ず発散することはなくなったよう。ラダー操作も行ったが機体は右に逸れていき、草地での着地に。

0703-11th

次回が最終TFになります。縦に関しては今回のセッティングで行く予定です。

動画

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/1FF40F939C8FB323

10試験飛行⑥

フライトの記録

なお、今回は高度計の値がおかしな値となっている場合が多いです。フェアリングと干渉している?

天気:晴 風:ほぼ無風→北より微風

  • 1本目…滑走中にフェアリングのドアが外れたため停止。フェアリング損傷も怪我人なし。以後ドアなしで実施することに。
  • 2本目…浮上に至らず。最大機速6.9m/s
  • 3本目…加速をつけるため、回転数を設計値(90rpm)より上げて(100rpm)滑走して

みたがやはり浮かずに停止。最大機速6.9m/s 0626-3rd

  • 4本目…エレベータ操作により浮上したが頭下げになりながらすぐに着地。

0626-4th

  • 5本目…風が出てきたため、対気速度が上がることを期待して同じ条件でもう一

度試してみることに。わずかに浮上しすぐに着地。浮上量がわずかのためもう一本同条件で試してみることに。 0626-5th

  • 6本目…ほぼ前後輪が同時に浮いたが、すぐにエレベータがダウン側に切れてしまったため(エレベータ不具合の再発)そのまま着地。ログにも残っていたため信号送信側のトラブルと思われます。

0626-6th

  • 7本目…尾翼を保持モード(保持は出来るが操作不可)の状態にして再度同条件

で飛行。後輪からわずかに浮いたようだが、すぐに着地。現状では揚力が足りないと判断し、迎角を増すことに。 0626-7th

(ここで、迎角調整用パーツが不具合により取り付けられないことが発覚。その 場での対処は不可能と判断し、エレベーターをアップ側に+1.0deg切ることで機 首上げ状態で飛行し、迎角を稼ぐことに。このトラブルの対処に1時間近く使ってしまう…)

  • 8本目…浮くことなく停止。機速不足と思われることからもう一本同じ条件で飛行してみることに。
  • 9本目…後輪からわずかに浮いたがすぐにそのまま着地。

0626-9th

  • 10本目…さらにエレベータを+2.0degアップ側に切ってみることに。頭上げ状態

での離陸となったが、ストップがかかったのちパイロットが出力を落としたところ(機体全体が機首上げ状態のままですが)定常飛行をし、そのまま50mほど進んだところで着地。パイロットにあとで聞いたところ徐々に出力を落としていったとのことで、ログ上では定常状態で機速7.0m/s前後となっていました。

機速低下などもあり正解かどうかはわかりませんが、迎角を増して安定をとるという選択肢も取ることができそうです。次回に向け、方針を話し合っています。

今回は、途中グラウンドクルーが転倒・擦り傷を負う事故が2件ありました。軽微な物で幸いでしたが、重大事故につながる前に(次回までに)対策を取らなければなりません。

動画

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/77CA8339083C14C4

OBさんが10本目の横・後ろをまとめた動画をアップしてくださいました。 http://www.youtube.com/watch?v=QCJl83v8jx8

10試験飛行⑤

フライトの記録

天気:晴 風:北より微風。

前回よりも翼位置を40mm後ろ側に下げ、エレベータトリム0degに戻してスタート。

  • 1本目…浮上に至らず。最大機速が6.5m/s(設計値7.6m/s)だったため機速不足と判断し同じ条件でもう一度飛ばすことに。(あとからログを見たら、回転数が100rpm近くまで達していました—設計値90rpm)
  • 2本目…浮上に至らず。最大機速7.1m/s
  • 3本目…浮上に至らず。最大機速7.1m/s。パイロットがエレベータを操作することで浮上させ、浮上後の挙動を見ることに。
  • 4本目…エレベータの操作により上昇したがエレベータが切れたままになってしまったため失速してしまい頭下げになりながら下降。失速状態が解消されたためか再度浮上した後に着地。

0612-4th

横風は見にくくなるため省略。ログ上ではエレベータは元に戻ったようです。エレベータがきれっぱなしになってしまった原因に関して、接合時のねじの締めすぎの可能性が挙げられ(因みに、先週まで発生していた電装側エラーは原因判明し修正済みです)、当該箇所の点検をし、再度同じ条件で飛行(以後、エレベータの異常は見られませんでした)。

  • 5本目…上昇後、エレベータをニュートラルに戻すと頭下げになりながら下降したため、エレベータトリムを1.0degアップ側に切ることに。

0612-5th

  • 6本目…エレベータ操作をせずに発進したところ浮上しなかったためエレベータ操作を入れることに。
  • 7本目…エレベータ操作で浮上後、徐々に頭下げになりながら下降。翼位置は適正位置よりも後ろにあると判断し翼位置を10mm前方に移動。エレベータトリムニュートラルに戻す。

0612-7th

  • 8本目…エレベータ操作なし。わずかに浮上したが浮上量がわずかなため詳細な様子はわからず。次からエレベータ操作を入れてみることに。

0612-8th

  • 9本目…エレベータを切りすぎ、失速したような挙動を示し頭下げになりながら降下。前輪からハードランディングしてしまうが異常なしと判断されたため続行。

0612-9th

  • 10本目…浮上せず。今度は逆にエレベータを殆ど操作していなかった。
  • 11本目…エレベータ操作で浮上し、ニュートラルに戻した後は頭下げになりながら下降。エレベータトリムをアップ側2.0degにし、エレベータ操作を入れながら挙動を見ることに。

0612-11th

  • 12本目…エレベータを操作したものの浮上せず。速度不足が原因と判断され(最大6.1m/s)、同じ条件でもう一本。
  • 13本目…エレベータ操作により浮上。横風に流され左にそれながら、やはり頭下げになり下降。

0612-13th


そろそろ縦を取り切りたいなぁ…ログとのにらめっこをしながら、次の一手を考えていきます。

P1030021-1 たんせい壱拾七號の現状

動画

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/5A8DA107788BA7D8

10試験飛行④

フライトの記録

天気:晴 風:北より。時々東からの風。

チームエアロセプシーさんの世界記録挑戦のため、飛行開始は6時。1時間という限られた時間での実施となりました。

  • 1本目…タイヤ部分を修正したため走行試験。傾いたままスタートしてしまったために左に逸れたがタイヤ自体には問題なし。

以下、風が北よりだったため海側から橋側に向けてジャンプ飛行。

  • 2本目…前回と同じ条件で飛行。やはり機首が上がる。着地後一度跳ねて再浮上。

0605-2nd

  • 3本目…翼位置を20mm後ろに下げる。エレベータはエラーが出てしまったためトリム変更せず(アップ側1.0degのまま)。まだ機首上げ。エレベータが誤作動で動作したとの証言あり。(自分はまだ確認していないのですが)

0605-3rd

見にくくなるので載せませんでしたが、ログ上は尾翼は問題ないようです。


最後に重心測定を行いました。この計算結果などを元に再計算し、次回の設定を検討します。次回も時間が限られることが予想されますが、そろそろ縦を取り切らないと…。

本番が近づき、他チームとの合同TFが増えてきました。連携もしっかりとっていかないとです。

動画

動画です。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/9F25BB35AD85300E

10試験飛行③

フライトの記録

天気:晴 風:北東より2.0m/s前後。時折凪

計測機器トラブルで飛行開始は5時過ぎに。尾翼トリムがハード側で変更できないためプログラムをその都度書き換えて設定変更。

  • 1本目…タイヤ部分を修正したため走行試験。特に問題なし。

以下、風が北東よりだったため海側から橋側に向けてジャンプ飛行。

  • 2本目…前回と同じ条件で飛行。やはり機首が上がるため、エレベータのトリムを1degダウン側に設定。

0522-2nd

  • 3本目…まだ機首が上がっていくように見えたため、同じ条件でもう一本飛ばして様子を見ることに。

0522-3rd

(このあたりから、風が殆どなくなる)

  • 4本目…ほとんど浮上せず。まだ機首上げ方向に動く。

0522-4th

  • 5本目…さらに2degダウン側にエレベータトリムを調整し翼位置を動かすかどうか判断することに。

0522-5th ※高度10倍

トリム調整前に比べると安定がとれてきたように思われるがが、トリムでは調整しきれないので翼位置を後ろに10mmずらし、エレベータトリムを±0degに戻す。

  • 6本目…ロール方向左に傾いて進行したため、滑走開始からほどなくしてストップ。
  • 7本目…60mほど滑走したが、浮く気配がなくストップ。
  • 8本目…後輪からわずかに浮いたとのことで、エレベータトリムをアップ側に1deg調整しもう一本飛ばすことに。

0522-8th

ここで、北東よりの風が再び吹き始める。(風速は手持ちの風速計で2.2m/sほど)

  • 9本目…浮き始めは後輪からだが、徐々に頭上げに…着地後も跳ねて再浮上し、草地に完全に乗り上げた上右翼を地面に擦って停止。(ログ取得失敗)

計測機器の不調が目立った回でした。原因は現在調査中です。

できれば今回で立安定をとりたかったところですが、残念ながら次回に持越しです。翼後ろにしたのに発散具合が大きくなるとは…

動画

動画です。現在横2,3,4,5,8,9本目を公開中。

http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/B2A07BF7288B5402