先週末に行いました、第9回試験飛行について簡単に報告します。(ログとかなくてすみません。大会直前であわただしいので、ね・・・)
風も弱く、快晴という絶好のコンディションで試験飛行を行うことができました。
フライトの記録
- 1・2・3本目:短距離飛行
前回までと同様、きれいに水平飛行できました。若干浮きにくいという声もありましたが、翼についた水滴をふき取ることと、パイロットの回転数調整により対処できました。
- 4本目:短距離・エルロン試験
横風のない中でエルロンを切った時の挙動が見たいということで、エルロンのみを切りました。風はほぼ正対、0.5m。結果としては、効いている様子はなく、着地しました。
- 5本目:短距離・エルロン試験
風は同条件。今度はエルロンとラダ―を同時に左に切り、挙動を見ました。
入れてから2秒後くらいからはっきりとバンクがつき、左に曲がることが確認できました。その後滑走路中心に戻るために右にエルロンとラダ―を切りましたが、そこでもバンクが大きくついていくことが確認できました。
結果としては、エルロン単独ではなく、ラダ―と連携させての操舵により、旋回半径を小さくすることが可能なようです。琵琶湖本番でも、(当日の気象条件にもよりますが)そのような操舵になると思います。
ここで、最終TFということで、飛びきりを目指した長距離飛行を行うことに。
- 6本目:長距離飛行
しかし、進路が左にそれたまま回復せず、東海大学さんの機体の横をかすめ、さらに東海大学さんのトラックの上を飛び越し、ようやくストップするという結果になってしまいました。
原因としては、滑走中の振動による接触不良で、操舵系統が断線してしまい、全ての舵が全く効かない状態になってしまったものと推測されます(発進直前の操舵試験では、舵は正常に動作していました)。追走者がそのことに気付いたのはトラックにかなり迫った時点で、そこで止めるわけにはいかず、高度を上げてトラックの上を超えるという判断になってしまいました。
これまでの試験飛行ではこのような事象は全く出ていなかったにもかかわらず、今回このような結果を招いてしまったのは、フライトの本数が伸びていき、各パーツに疲労が蓄積していたことが原因としてあげられます。実際、ここまでで総フライト数は77で、これほどの本数を飛ばすことによる各パーツの疲労に関するデータは過年度の試験飛行からは得られていませんでした。
この危険フライトから得られた反省を重く受け止め、大会には考えうるすべてのトラブルの可能性を排除して臨む(とくに、劣化している可能性のあるパーツは全て予備のものに付け替え、動作確認をします)とともに、来年度以降への教訓としたいと思います。
貴重な時間を割いて滑走路を空けていただいたにも関わらず、多大なご心配、ご迷惑をおかけした東海大学さん、ドボン会さんをはじめ、関係者の皆様方には本当に申し訳ありませんでした。
最後に
11年度の試験飛行は今回をもって終了いたしました。 これまで現役メンバーの活動を支えてくださった全ての方々、ありがとうございました。
数多くの反省はありますが、結果としては、パイロットの経験も多く、いい結果を残すポテンシャルを持った機体を作り上げることができたと自負しています。
大会まで残り2週間を切りましたが、最後に最高のフライトができるよう、メンバー一同頑張ってまいります。 応援、よろしくお願いします。
動画
動画はここです。 http://www.youtube.com/user/10Ftec#grid/user/C557779CC1F6A113