たんせい伍號

これが F-tec’97の機体「たんせい伍號」だ!

F-tecは去年(1996年)の鳥人間コンテストで、初フライトを実現しました。しかし、一応は
飛んだものの、大きく旋回してしまい、水平定常飛行にはいたっていません。
今年のF-tecの機体「たんせい伍號」は、去年実現できなかった水平定常飛行を実現し、500m
以上の距離を飛行することを目標として設計してあります。今年の機体の設計の特徴は、

機体のフルカーボン化

前年はアルミ製だったコックピットを初めてカーボン化! これにより、機体の重量を大幅に減らすことができました。

リヤスパーを採用

主翼のひねり対策のため、今年、初めてつけました。

ギヤボックスを採用

下の方に写真があります。

試験飛行のときに撮った写真

初飛行の瞬間

記念すべき「たんせい伍號」初飛行の瞬間です!

やっとこさ完成した機体。走らせても走らせても飛ばない。もはや駄目かね…と思った矢先に ふわりと機体は浮いたのでした。1997年6月14日のことでございました。写真は離陸の瞬間です。 車輪のあたりをよ~く見てみましょう。浮いているのが分かりますよね? ちなみに、次の日はドカンと壊れたのでした(そんなに大きい事故ではなかったけど)

滑走路上での作業風景

早朝、まだ薄暗いなかでの作業風景です。朝焼け(夕焼けじゃないよ)のため、なかなか幻想的です。

人力飛行機は風の影響を受けやすいため、テストフライトは基本的に風の弱い早朝に行います。 そのため、機体の組み立て作業は深夜~夜明けにかけて行うことになります。この写真は早朝の まだ薄暗いなかでの作業風景です。朝焼け(夕焼けじゃないよ)のため、なかなか幻想的な風景 になっています。

飛行中

まさに飛んでいる瞬間です。

まさに、飛行中です(1997年6月21日)。

ギヤボックス

この写真をみて喜ぶ人は、ちょっとやばいかも…

機体緒元

全長 7330mm
全高 3800mm
全幅 26000mm
総重量(パイロット込) 99.5kg
重心位置 0.33mac
巡航速度 7.5m/s
必要パワ 235W
操縦方法 エレベーター/ラダー方式

主翼

翼型 DAE11
翼面積 27.8 m2
翼面荷重 3.6kg/m2
スパン 26000mm
平均空力翼弦 1081mm
上反角 飛行時で 10deg
アスペクト比 24.3

水平尾翼

翼型 NACA0009
翼面積 2.04m2
テールモーメントアーム 4.4m
水平尾翼容積 0.298

垂直尾翼

翼型 NACA0009
翼面積 1.73m2
テールモーメントアーム 5.3m
垂直尾翼容積 0.010